この絵は、「上空と人と」というタイトルです。

 右手は、雲と月との出会いを描きました。ふわりと浮いた雲。浮いたことによって起きた偶然。その結果、月との偶然の出会いを果たす。その瞬間を描いてみました。

 そんな雲と月との偶然の出会いを、人間の出会いに即して描いたのが、左手です。赤の固まりが人。二人の人が、緑に閉じられた空間の中で出会う。だが偶然であるため、互いに緊張したり、警戒するために、濃い黒のオーラが出ている。そんな様子を描いたのです。